化粧品の成分表示にある「PG」。プロピレングリコールのことで、ネットで「危険」という話を見て心配になった方も多いのではないでしょうか。BGやグリセリンとの違いも分かりにくいですよね。
美肌プロは「良い・悪い」を決めません。判断の材料をそろえるのが仕事です。この記事ではPGの正体とBG・グリセリンとの違い、安全性を正直にお伝えします。
PGは「プロピレングリコール」の略で保湿と溶剤を兼ねる多価アルコールです。グリセリンやBGと同じ仲間で水になじみやすく植物エキスなどを溶かすはたらきもあります。
近年はより低刺激なBGに置き換えられることも増えましたが、今も保湿・溶剤・防腐補助の役割で使われています。
| 基本情報 | 内容 |
|---|---|
| 正体 | 保湿と溶剤を兼ねる多価アルコール |
| 主な役割 | 保湿・溶剤・防腐補助 |
| 同じ仲間 | グリセリン・BG(ブチレングリコール) |
| 主な使用製品 | 化粧水・クリーム・エキス配合製品など |
| 美肌プロ毒性評価 | いずれもA(この記事の後半に一覧があります) |
PG・BG・グリセリンはどれも保湿の多価アルコールですが、使用感と刺激の少なさに違いがあります。
| グリセリン | BG | PG | |
|---|---|---|---|
| 保湿力 | 高くしっとり | おだやか | おだやか |
| 使用感 | とろみ・重め | 軽い | やや軽い |
| 刺激の少なさ | 低刺激 | 低刺激 | 敏感肌でまれに報告 |
敏感肌への配慮からBGが選ばれる場面も増えていますが、PGも通常の使い方では大きな問題は報告されていません。
PGは濃度68.06%以下で皮膚刺激性がほとんどないと報告されています。ただし皮膚炎がある肌では話が変わり、濃度5%以下ならほとんどなし。30%ではまれに皮膚感作を引き起こす可能性が報告されています。食品添加物の指定添加物リスト・日本薬局方・医薬部外品原料規格2021に収載され、50年以上の使用実績があります。
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| 皮膚刺激性 | 濃度68.06%以下でほとんどなし |
| 皮膚感作性 | ほとんどなし。ただし皮膚炎がある場合は30%でまれに報告 |
| 収載 | 食品添加物の指定添加物リスト・日本薬局方・医薬部外品原料規格2021 |
| 使用実績 | 50年以上 |
正直にお伝えすると敏感肌ではまれに反応する例があります。近年は低刺激なBGに置き換えられることも増えていますが、健常な肌での通常使用では大きな問題は報告されていません。
PGと、名前の似たジプロピレングリコールの毒性評価です。上の比較表ではPGだけ「敏感肌でまれに報告」としましたが、毒性評価はBGと同じくAです。評価と、敏感肌での相性は別の話なので両方を見て判断してください。
| 成分 | 美肌プロ毒性評価 |
|---|---|
| プロピレングリコール | A |
| ジプロピレングリコール | A |
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手元の化粧品も調べてみませんか。美肌プロ毒性評価が出ます。
PGは水になじむ多価アルコールで保湿と溶剤を兼ねます。何を溶かすために入っているかを見ると処方の狙いが分かります。
| 組み合わせ | 理由 |
|---|---|
| 植物エキス配合の処方 | エキスを溶かし込む溶剤として、セットで配合されることが多い |
| グリセリン | しっとり感を分担でき、軽さとのバランスを取れる |
| 防腐剤 | 防腐を助ける働きがあり、防腐剤の量を抑える設計で組まれる |
| 組み合わせ | 理由 |
|---|---|
| 敏感肌向けの処方に期待するとき | BGのほうが選ばれる場面が多い。表示を見比べたい |
| グリコール類が複数入る | 役割が近いので数が多いほど保湿力が高いという意味ではない |
成分表示でPGを見つけたら植物エキスが一緒に入っていないか探してみてください。溶剤として入っている可能性が読めます。
PG(プロピレングリコール)について公開されている試験では大きな問題は出ていません。ただし、次に該当する方はPG(プロピレングリコール)の表示を確認しておきたいところです。
どちらでもなければ健常な肌での通常使用では大きな問題が報告されていない成分です。
Q. PGは本当に危険ですか?
A. 「危険」と断定するデータはありません。健常な肌では低濃度でほぼ反応なしと報告されています。ただ敏感肌ではまれに反応する例があります。
Q. BGとどちらが良いですか?
A. 敏感肌への配慮ではBGが選ばれやすいですが、健常な肌ではどちらも通常使用で大きな問題は報告されていません。
Q. 食品にも入っているのですか?
A. はい、食品添加物としても使われています。ただ肌への相性は人によるため敏感な方は成分表示を確認すると確実です。
全成分表示を開くとPG(プロピレングリコール)は次のように並んでいます。
水、BG、グリセリン、スクワラン、トコフェロール、
プロピレングリコール、フェノキシエタノール、香料
↑ここ
成分表示に「PG」または「プロピレングリコール」があればこの記事で紹介した保湿・溶剤の多価アルコールです。敏感肌の方はBG配合と見比べてみるのも一つの手です。
美肌プロの成分データベースではPG(プロピレングリコール)の詳細と安全性評価を確認できます。植物エキス配合の製品の表示と見比べると溶剤として入っているかが分かります。
美肌プロの成分データベースならPG(プロピレングリコール)の用途と安全性評価をそのまま確認できます。植物エキス配合の化粧水を1本、「プロピレングリコール」を探してみてください。エキスと並んでいたらそのエキスを溶かすために入っている可能性があります。
美肌プロは噂だけで成分を危険視しません。BGとの使い分けは、敏感肌への配慮という文脈で選ばれることが多くなっています。
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