化粧品のパッケージや箱の裏に、小さい文字でずらっと並んでいる成分名。「水、BG、グリセリン、…」と見るだけで読む気をなくしてしまう方も多いのではないでしょうか。
でも実はこの表示、読み方さえわかれば商品選びの手がかりになります。この記事では全成分表示のルールをわかりやすく解説します。
まず知っておいてほしいのが、全成分表示はメーカーの善意ではなく法律で義務付けられているということです。
2001年4月1日から当時の薬事法(2014年に薬機法へ改称)にもとづいて、化粧品に配合したすべての成分を表示することが義務化されました。これにより、消費者は自分でどんな成分が入っているかを確認できるようになったんです。
全成分表示はメーカーが消費者に向けて開示している正式な情報。だからこそ、ちゃんと読む価値があります。
ここが一番大切なポイントです。全成分表示の並び順は適当ではなく、明確なルールに基づいています。
配合量が1%を超える成分 → 配合量の多い順に表示(義務)
配合量が1%以下の成分 → 順不同でOK(順番はバラバラでよい)
成分表示の前半(特に最初の5〜10個くらい)は配合量が多い順に並んでいる。ここまでは信じて大丈夫です。後半になるほど実際の配合量は推測しづらくなります。
水、BG、グリセリン、ナイアシンアミド、ヒアルロン酸Na、
セラミドNP、フェノキシエタノール、香料
この場合、
知っておきたい注意点: 「1%以下は順不同」というルールがあるため後半の成分の順番だけで配合量の優劣を判断するのは正確ではありません。あくまで「前半は配合量順」という目安で見るのがコツです。
化粧品の全成分をチェックする
手元の化粧品も調べてみませんか。美肌プロ毒性評価が出ます。
「水が一番最初に書いてあるから薄い化粧品」と思われがちですが、これは半分正解で半分誤解です。
化粧水・乳液・クリームなど多くのスキンケア製品は水をベースに作られるため水が1番目に来るのはごく自然なことです。これ自体は品質の良し悪しとは関係ありません。
注目したいのは水の次に何が来ているかです。ただしこれは処方の狙いを読むための手がかりであって、良し悪しの判定ではありません。
例A:水、グリセリン、ナイアシンアミド、…
保湿剤が前半に来ています。うるおいを与えることに重心を置いた処方だと読めます。
例B:水、エタノール、BG、香料、…
→ さっぱりした使用感を狙った処方
全成分表示には少し特殊なルールもあります。
香料について 香料は複数の成分が混ざった混合物ですが、「香料」という一つの表示でまとめることが認められています。香料は1%以下で使われることが多いため後半に並ぶのが一般的です。
着色剤について 着色剤(色素)は、他の成分とは別に順不同で最後にまとめて記載することが認められています。「黄4」「赤226」のような表記がそれです。
これも知っておくと得するポイントです。
| 区分 | 全成分表示の義務 |
|---|---|
| 化粧品 | すべての成分の表示が義務 |
| 医薬部外品 | 全成分表示は義務ではなく、旧表示指定成分(102種類)の表示が求められる。ただし現在は業界の自主基準で全成分を表示するメーカーが多い |
医薬部外品(薬用化粧品)は化粧品より規制が厳しいイメージがありますが、実は全成分表示については化粧品の方が情報開示が手厚いんです。ただし最近は医薬部外品でも全成分表示を行うメーカーが増えています。
医薬部外品の場合は「有効成分」と「その他の成分」に分けて表示されることが多く、それぞれの中の並び順はメーカーの判断によります。
医薬部外品の表示例:
有効成分 :ナイアシンアミド、トラネキサム酸
その他の成分:水、BG、グリセリン、…
配合量が多い成分は前半に集まっています。「何をベースに作られた商品か」をまず把握しましょう。
「パラベン」「香料」など特定の成分が気になる場合はまず入っているかどうかを見ます。ただしこの手の成分は1%以下で使われることがほとんどで、そこは順不同の範囲です。位置から配合量を推し量ることはできません。
同じカテゴリの成分(保湿剤・防腐剤など)が複数配合されている場合、それぞれの役割を知っておくと「この商品は保湿に力を入れているんだな」といった特徴が見えてきます。
ここまでルールを説明してきましたが、正直「専門用語が多くて結局よくわからない」と感じた方も多いと思います。それも当然です。化粧品成分の名前は専門的で一つひとつ調べるのはとても大変な作業です。一つひとつ手作業で成分分析をするのは、忙しい毎日の中ではなかなか難しいですよね。
美肌プロでは商品名で検索するだけで全成分と毒性評価(A〜D)をまとめて確認できます。
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「この成分は何のために入っているの?」「安全性は大丈夫?」をひとつずつ調べる手間が省けます。
全成分表示が読めるようになるとパッケージの「○○配合!」という宣伝文句だけでなく、自分の目で商品の中身を確かめて選べるようになります。気になる商品があればぜひ美肌プロで全成分をチェックしてみてくださいね。
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