「保湿成分といえばセラミド」とよく聞きますよね。でも実際どんな成分なのか、意外とよく知らない方も多いのではないでしょうか。
セラミドはもともと私たちの肌の中に存在する成分です。肌の表面にある「角質層」の細胞と細胞の間を埋める「細胞間脂質」の主成分で水分をしっかりつなぎとめながら、外からの刺激をブロックするバリアの役割を担っています。
ひと言でいうと「肌のバリアを作る接着剤」のような存在です。
この層が崩れると水分を挟み込む力が落ちて乾燥や肌荒れにつながります。だからこそ化粧品で外から補う意味があります。
| 基本情報 | 内容 |
|---|---|
| 肌内での役割 | 細胞間脂質の主成分・水分保持・バリア機能 |
| ヒト試験 | 0.5%配合クリームで塗布をやめた6日後まで角層の水分保持が確認されている |
| 肌タイプ | 全肌タイプ(乾燥肌・敏感肌に特におすすめ) |
| 美肌プロ毒性評価 | A |
化粧品に配合されているセラミドには大きく4種類あります。「セラミド配合」と書いてあっても種類によって効果や価格が全然違うのでここを知っておくと商品選びがグッと上手になります。
酵母などを使った発酵によって作られる、人の肌のセラミドとまったく同じ構造を持つセラミドです。肌なじみが良く、角層にとどまって水分を保つ力が高いのが特徴。化粧品成分表示では「セラミド+アルファベット」で表記されます。
成分表示例:セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG、セラミドAP など
価格は高めですが、ヒト角層のセラミドと同一の化学構造を持つことが資料で確認できます。
米・小麦・こんにゃくなどの植物由来のセラミド類似成分です。人のセラミドとは少し構造が異なりますが、配合量を増やすことで保湿効果を発揮します。比較的お手頃な価格帯の製品にも使われています。
馬・牛などの哺乳類から抽出されたセラミドです。人のセラミドに構造が近く、角層になじんで保湿する働きが期待できます。成分表示には「ビオセラミド」「セレブロシド」「ウマスフィンゴ脂質」などと記載されます。
化学的に合成されたセラミドに似た構造を持つ成分です。ヒト型とは構造が異なりますが、価格を抑えやすく幅広い製品に使われています。
どれを選ぶべき? ヒト角層と同じ構造を求めるならヒト型(セラミド+アルファベット表記)、価格とのバランスを見るなら植物性や疑似セラミド。どれが上ということではなく、何を優先するかで選び方が変わります。
セラミドはラメラ構造(水と油が交互に重なる層)を作ることで、肌の水分をしっかり閉じ込めます。乾燥が続く季節や乾燥肌・敏感肌の方に選ばれています。
外部からの刺激(紫外線・花粉・乾燥した空気など)から肌を守るバリアを整えます。バリア機能が高まると肌荒れや赤み・かゆみが起きにくくなります。
肌荒れを起こした状態でも水分保持が確認されています。資料では荒れを作った前腕にセラミド配合製剤を1日2回14日間塗ったところ、未塗布の部位より角層水分量が増えたと報告されています。
化粧品の全成分をチェックする
手元の化粧品も調べてみませんか。美肌プロ毒性評価が出ます。
美肌プロではセラミドを評価Aと評価しています。
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| 美肌プロ毒性評価 | A |
| 皮膚刺激性 | ほとんどなし |
| 皮膚感作性 | ほとんどなし |
| 使用実績 | 化粧品原料として登録された1997年以降、重大な皮膚障害の報告なし |
| 敏感肌への使用 | ヒト型・植物性セラミドは特に安全性が高い |
公開されている評価では化粧品に使用されるセラミドはいずれも「化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分」と評価されています。もともと肌の中にある成分で皮膚刺激性・皮膚感作性ともに「ほとんどなし」と報告されています。
ただし疑似セラミドはヒト型と構造が異なるためまれに刺激を感じることがあります。肌が特に敏感な方ははじめてのセラミド化粧品はパッチテストをしてから使うと落ち着いて判断できます。
セラミドは角層のすきまを埋める脂質です。水を与える成分とは役割が分かれるので組み合わせの意味がはっきりしています。
| 組み合わせ | 理由 |
|---|---|
| ヒアルロン酸 | 水分を抱える成分と、逃がさない成分。役割が違うので組み合わせやすい |
| ナイアシンアミド | バリア機能に関わる方向が近く、同じ処方でよく併用される |
| レチノール | レチノールの刺激を、セラミドがやわらげる方向で組まれる |
| 組み合わせ | 理由 |
|---|---|
| ピーリング成分と同時に使うこと | どちらも角層に働きかける。刺激が出ないか様子を見ながら取り入れたい |
| セラミドの種類が複数入る | バランスよく入る設計は理にかなうが、種類の数が効果に比例するわけではない |
成分表示でセラミドを見つけたら記号が付いているか確かめてください。種類と設計の狙いが読めます。
Q. セラミドは何種類も入っているほうがいいですか?
A. 1種類にこだわるより、複数がバランスよく入っている設計のほうが理にかなっています。ただし種類の数が多いほど効くという書き方はされていません。
Q. 塗ったセラミドは肌のセラミドになりますか?
A. 角層になじんで働く成分で肌が自分で作るセラミドに変わるわけではありません。うるおいを保つ環境を助ける役割です。
Q. ヒト型と植物由来はどちらが優れていますか?
A. 優劣ではなく構造と価格の違いです。続けやすさと自分の肌の反応で選ぶのが現実的です。
セラミドは成分表示でこんなふうに書かれます。
水、BG、グリセリン、スクワラン、トコフェロール、
セラミドNP、フェノキシエタノール、香料
↑ここ
ここが重要ポイントです。「セラミド配合」と書かれていても、ヒト型か疑似かで効果が大きく変わります。
ヒト型セラミド → セラミドEOP / セラミドNG / セラミドNP / セラミドAG / セラミドAP
植物性セラミド → グルコシルセラミド / フィトスフィンゴシン など
動物性セラミド → ビオセラミド / セレブロシド / ウマスフィンゴ脂質 など
疑似セラミド → セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド / ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)など
なおセラミドは1%以下で使われるのが普通の成分です。1%以下は順不同で書いてよいことになっているため後半にあるからといって少ないとは限りません。位置から読み取れるのは「前半にあれば比較的多い」というところまでです。
「セラミド配合」と謳う商品は数多くありますが、ヒト型なのか疑似なのかどの位置に記載されているのかで、選び方が変わります。美肌プロのデータベースで全成分と毒性スコアをチェックして、本当に自分に合った商品を選んでみてください。
美肌プロの成分データベースならセラミドNPの用途と安全性評価をそのまま確認できます。セラミド配合とうたう手持ちの1本で成分表示のセラミドを探してみてください。後ろにアルファベットが付いていればヒト型です。付いていなければこの記事の4分類のどれにあたるか確かめてみてください。
セラミドは肌の中にもともとある成分で保湿とバリア機能を支えています。毒性評価はAで皮膚刺激性・皮膚感作性ともに報告はほとんど見当たりません。
ただし「セラミド配合」の一言だけで選ぶのは少し待って!ヒト型なのか疑似なのか、成分表示の順番はどうかを確認することが、自分に合う商品に出会う近道です。
美肌プロのデータベースで全成分表示を確認しながら、自分の肌に合ったセラミド商品を見つけてみてくださいね。
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読み終わったら、気になる1本を検索してみてください。全成分と評価が一覧で出ます。