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ポリソルベート20とは?乳化・可溶化の働きと安全性をデータで正直に解説を解説する記事のアイキャッチ

【成分解析】ポリソルベート20とは?乳化・可溶化の働きと安全性をデータで正直に解説

この記事でわかること

  • ポリソルベート20の正体とラウリン酸・ソルビトール由来の成分だということ
  • 乳化と可溶化という2つの役割
  • 毒性評価Cと試験データの中身
  • 安全性を試験データで確認
  • よくある疑問(Q&A)

「ポリソルベート20」って何のために入っているの?香料配合のさっぱり化粧水で見かける成分

透明な化粧水や乳液の成分表示で見かける「ポリソルベート20」。合成界面活性剤と聞くと少し不安になりませんか。

美肌プロは「合成界面活性剤」という分類名で評価を決めません。評価Cの中身も試験データで確かめます。この記事ではポリソルベート20の正体と働き、安全性を正直にお伝えします。


ポリソルベート20とは?

ポリソルベート20はラウリン酸とソルビトールをもとに酸化エチレンを付加してつくられる非イオン性界面活性剤です。HLB値は16.7〜17.0と高く、水になじみやすい性質を持ちます。

働きは大きく2つです。水と油を均一に混ぜ合わせる乳化作用と、香料や精油のような油になじむ成分を透明な液体に溶かし込む可溶化作用です。透明タイプの化粧水や香水によく使われます。

基本情報内容
正体ラウリン酸とソルビトールをもとにした非イオン性界面活性剤
主な役割乳化・可溶化
配合量の目安試験では0.084〜8.4%の範囲で実施
主な使用製品化粧水・香水・シャンプー・ヘアカラー製品など
美肌プロ毒性評価C

毒性評価Cと試験データの中身

ポリソルベート20の美肌プロ毒性評価はCです。まずは試験データの中身を見てください。

参照した資料では8.4%の試験で軽度の皮膚刺激が報告されています。一方で50名を対象にした100%濃度・72時間のパッチテストでは皮膚刺激反応はみられず、197名を対象にした2.4%配合のシェービング製剤の試験でも感作は確認されていません。濃度の高い試験ほど刺激が出たわけではなく、試験の条件によって結果が分かれている、というのが実際のところです。


「20」「60」「80」…番号の意味

ポリソルベートには20・60・80・85など複数の番号があります。数字が大きいほど強い、あるいは危険というわけではなく、結合している脂肪酸の種類を表す番号です。

表示名結合している脂肪酸主な役割
ポリソルベート20ラウリン酸可溶化が得意。透明な化粧水向き
ポリソルベート60ステアリン酸乳化が得意。乳液やクリーム向き
ポリソルベート80オレイン酸乳化・分散が得意。幅広い製品で使用

どの番号も同じポリソルベートの仲間で性質の違いは「どの油となじみやすいか」の違いです。番号の大小を品質や刺激の強さと結びつけないのが、正しい読み方です。

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ポリソルベート20の安全性をデータで確認

ポリソルベート20には20年以上の使用実績があります。目についてはウサギを使った眼刺激試験で非刺激に分類されています。

評価項目内容
美肌プロ毒性評価C
皮膚刺激性50名試験(100%濃度・72時間)で刺激反応なし。8.4%の試験では軽度刺激の報告あり
皮膚感作性197名試験(2.4%配合)で感作なし
眼刺激性ウサギ試験で非刺激に分類
使用実績20年以上

刺激も感作も出なかった試験がある一方で、軽い刺激の報告もある。肌が敏感な方は結果にこの幅があることを知ったうえで製品を選んでください。


他の成分との相性

ポリソルベート20の仕事は混ざりにくいものをなじませることです。だから「何と組み合わせるか」がそのまま役割になります。

相性が良い組み合わせ

組み合わせ理由
香料・精油水に溶けにくい香りの成分を溶け込ませる。透明な化粧水をつくるときに使われる
スクワランなどの油性成分水と油をなじませる乳化の役割を担う。乳液やクレンジングで使われる

注意が必要な組み合わせ

組み合わせ理由
番号違いの仲間(ポリソルベート60・80など)役割が近いので複数入っていても効果が積み上がるとは限らない
ほかの洗浄成分(界面活性剤)界面活性剤どうしが重なるため洗い上がりの感じ方は製品ごとに違う

成分表示でポリソルベート20を見かけたら近くに香料や油性成分がないか探してみてください。何を溶かすために入っているかが見えてきます。


こんな方は気にしてみてもいいかも

ランクCという評価もあるため以下に当てはまる方は成分表示をチェックしてみるといいかもしれません。

  • 合成界面活性剤で肌が敏感になった経験がある方
  • できるだけ低い配合量の製品を選びたい方
  • 敏感肌で慎重に製品を選びたい方

いずれでもなければ透明な化粧水を透明なままにしている成分として受け取って構いません。


よくある疑問(Q&A)

Q. ポリソルベート20は肌に悪いですか?
A. 美肌プロ毒性評価はCです。人での試験では100%濃度のパッチテストで刺激反応がなく、2.4%配合の製品で感作もみられていません。8.4%の試験では軽い刺激の報告があり、体質によっては合わないこともあります。

Q. 天然由来の乳化剤より刺激が強いですか?
A. 一概には言えません。天然由来だから低刺激とは限らず、合成だから高刺激とも限りません。成分ごとの試験データで判断することが大切です。

Q. 敏感肌でも使えますか?
A. 50名と197名の試験では刺激も感作も出ていません。ただ肌の状態は人によって違うので、心配な場合はパッチテストをおすすめします。


成分表示での見分け方

ポリソルベート20は表示のうえでこの形で記載されます。

水、BG、グリセリン、スクワラン、トコフェロール、
ポリソルベート20、フェノキシエタノール、香料
↑ここ

成分表示に「ポリソルベート20」があればこの記事で紹介した乳化・可溶化の成分です。透明な化粧水や香水の成分表示でよく見かけます。


美肌プロでポリソルベート20の成分解析を確認してみよう

美肌プロの成分データベースではポリソルベート20の詳細と安全性評価を確認できます。お使いの化粧水や香水の全成分表示と照らし合わせてチェックしてみてください。

👉 ポリソルベート20の成分詳細・安全性評価を見る


透明な化粧水を1本手に取って、ポリソルベート20の近くに香料や油分がないか探してみてください。濁らずに透明なままなのは、この成分が溶かし込んでいるからです。

👉 ポリソルベート20の配合商品を見る

まとめ

  • ポリソルベート20はラウリン酸とソルビトールをもとにした非イオン性界面活性剤
  • 乳化と可溶化という2つの役割を持つ
  • 美肌プロ毒性評価はC。刺激性の試験は条件によって結果が分かれている
  • 20年以上の使用実績がある

美肌プロは「合成成分だから危険」といった単純な判断はしません。評価の記号だけで決めず、どの濃度でどんな結果が出たかまで見てください。


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