この記事でわかること
「韓国コスメでよく見かけるけど、アゼライン酸ってどんな成分?」という方も多いのではないでしょうか。
アゼライン酸は小麦・ライ麦・大麦などの穀類や酵母に含まれる天然の飽和ジカルボン酸です。実は私たちが普段食べているパンや醸造食品にも含まれている、身近な成分なんです。
美容成分としての歴史は長く、もともとは美白作用があることで注目されていましたが、その後ニキビの治療にも用いられるようになり、海外では約30年間もニキビの治療薬として使われています。
日本では長らく一般にはあまり知られていませんでしたが、2025年頃から韓国コスメブームや大手製薬会社の参入をきっかけに一気に注目が集まっています。皮膚科医と化粧品開発担当者を対象にした調査では、約9割の専門家がアゼライン酸をスキンケア成分として「おすすめ」と回答しています。
| 基本情報 | 内容 |
|---|---|
| 由来 | 小麦・ライ麦・大麦・酵母などの天然成分 |
| 種類 | アゼライン酸 / アゼライン酸誘導体(アゼロイルジグリシンK) |
| 海外での承認 | 米国FDA・欧州EMAでニキビ・酒さの治療薬として承認 |
| 肌タイプ | 全肌タイプ(特にニキビ肌・敏感肌・赤み肌に向いている) |
| 美肌プロ毒性評価 | A(安全性高) |
化粧品に配合されるアゼライン酸には2種類あります。
| 種類 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| アゼライン酸 | 水に溶けにくい。クリーム・ゲルに配合されることが多い | 高い抗菌・美白効果が必要な場合 |
| アゼロイルジグリシンK(誘導体) | 水に溶けやすい。化粧水・美容液にも配合可能。肌内部でアゼライン酸に変換される | 敏感肌・刺激が気になる方向け |
ロート製薬がアゼライン酸を0.1%〜10%まで配合したスキンケア用品の特許を取得しています。成分表示を見るときに「アゼライン酸」と「アゼロイルジグリシンK」のどちらが使われているか確認すると、商品の特性が見えてきます。
アゼライン酸によりニキビの発症に関係しているP.acnesが減少し、低pH環境では抗菌性を発揮します。皮脂の過剰分泌を抑える作用と組み合わさって、ニキビができにくい肌環境を整えます。アメリカ食品医薬品局(FDA)により、ニキビ治療薬として正式に承認されています。
チロシナーゼ活性阻害作用があり、炎症後色素沈着を抑制する効果も報告されています。ニキビ跡の茶色い色素沈着にも効果が期待できるため、「ニキビが治った後の跡が残る」という方にも注目されています。
アゼライン酸は「酒さ」の治療に有効とされており、欧州医薬品庁(EMA)による承認を受け、多くのヨーロッパ諸国で酒さの治療薬としても承認されています。顔の赤みが気になる方に特に注目されている成分です。
アゼライン酸により、角化細胞のトノフィラメントの数や厚み、ケラトヒアリン顆粒の数が減少するという報告があり、ケラチン前駆体の合成を抑制することで角化細胞の分化に影響を与えて角化を抑制すると考えられています。毛穴の詰まりや肌のゴワつきの改善にも役立ちます。
アゼライン酸はUVBにより生じた炎症性サイトカインを減少させるなどの作用により抗炎症性を有することが報告されています。紫外線ダメージを受けた後のケアにも効果が期待できます。
美肌プロでは、アゼライン酸を**評価A(安全性高)**と評価しています。
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| 美肌プロ毒性評価 | A(安全性高) |
| 急性毒性 | 低い |
| 遺伝毒性・催奇形性 | 催奇形性試験、遺伝毒性試験および耐性獲得試験がすべてで陰性 |
| 長期使用 | 2年間継続使用した場合でも、重篤な副作用の発生率は2%未満 |
| 妊娠中の使用 | 催奇形性がないため、妊婦の可能性のある女性に安心して使用できる |
特筆すべきは妊娠中でも使用可能とされている点です。レチノールは妊娠中の使用が推奨されていないため、妊娠中のニキビ・シミケアとして代替として注目されています。
使い始めのうちは赤みや痛み、かゆみといった症状が出ることがありますが、使い続けることで落ち着いていくことがほとんどです。初めて使う場合はパッチテストをしてから使い始めると安心ですよ。
専門家調査では、アゼライン酸との併用に適した成分として「ヒアルロン酸」「ナイアシンアミド」「セラミド」「シカ成分(ツボクサエキス)」が上位に挙げられています。
アゼライン酸そのもの → 「アゼライン酸」と記載
アゼライン酸誘導体 → 「アゼロイルジグリシンK」と記載
アゼライン酸は全成分表示の上位(前の方)に記載されているほど配合量が多く、効果が期待しやすいです。ただし高濃度になるとピリピリ感が出やすくなるため、初めての方は低〜中濃度の製品から試すのがおすすめです。
アゼライン酸(またはアゼロイルジグリシンK)が配合された商品の全成分と毒性評価をデータベースで確認できます。他にどんな成分が配合されているかも合わせてチェックして、自分の肌に合った商品を選んでみてください。
アゼライン酸はニキビ改善・炎症後色素沈着・赤み・角化正常化・抗炎症と、特にトラブル肌・ニキビ肌に幅広く効果が期待できる注目成分です。
「最近よく見かけるけど試してみようか迷っている」という方は、美肌プロのデータベースで配合商品の全成分をチェックしてから選んでみてくださいね。
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