化粧水や美容液の「コラーゲン配合」という文字を見ると肌のハリが戻りそうな期待を持ちますよね。一方で「塗っても意味がない」という話も聞き、どちらが本当か迷った方も多いのではないでしょうか。
美肌プロは「塗れば増える」とも「意味がない」とも言いません。届く範囲と、実際の役割を分けてお伝えします。この記事では化粧品のコラーゲンの正体と、塗って増えるのかという疑問を正直にお伝えします。
化粧品に使われるコラーゲンはおもに加水分解コラーゲンという形です。もとのコラーゲンは分子が大きすぎて肌になじみにくいため細かく分解して使いやすくしています。
役割は保湿と感触改良です。肌の表面で水分を抱え、しっとりなめらかに整えます。ハリを生み出すというより、うるおいで見た目を整える成分です。
| 基本情報 | 内容 |
|---|---|
| 正体 | コラーゲンを細かく分解した加水分解コラーゲン |
| 由来 | ブタの皮・骨、魚(サカナ)の皮など |
| 主な役割 | 保湿・感触改良・毛髪のツヤ |
| 主な使用製品 | 化粧水・美容液・シャンプーなど |
| 美肌プロ毒性評価 | いずれもA(この記事の後半に一覧があります) |
正直にお伝えすると化粧品で塗ったコラーゲンが肌の奥に入り込み、肌自身のコラーゲンを直接増やすとは言い切れません。化粧品が届くのは角層までだからです。
ただ意味がないわけではありません。加水分解コラーゲンは水分を抱える力が高く、肌表面を保湿してなめらかに整えます。うるおいでハリ感のある見た目に近づける役割です。
コラーゲンはそのままだと分子が大きく、化粧品になじみにくい性質があります。これを酸や酵素で細かくするのが「加水分解」です。
分子が小さくなるほど水になじみやすく、角層への浸透性も高まります。「加水分解コラーゲン」は使いやすく改良したコラーゲンと考えて大丈夫です。
化粧品の全成分をチェックする
手元の化粧品も調べてみませんか。美肌プロ毒性評価が出ます。
加水分解コラーゲンは60名(健常肌50名・アレルギー肌10名)を対象にした試験で非刺激と判定され、複数の試験で皮膚感作も認められていません。40年以上の使用実績があり医薬部外品原料規格に収載されています。
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| 美肌プロ毒性評価 | A |
| 皮膚刺激性 | ほぼなし(60名の試験で非刺激) |
| 皮膚感作性 | ほぼなし |
| 眼刺激性 | 非刺激〜最小限 |
| 使用実績 | 40年以上(医薬部外品原料規格に収載) |
保湿成分として低刺激でスキンケアからヘアケアまで幅広く使われています。
化粧品のコラーゲンは肌の表面をうるおす保湿成分です。水になじむタイプと油になじむタイプがあり、入る製品が変わります。
| 組み合わせ | 理由 |
|---|---|
| 化粧水・シャンプー・トリートメント × 加水分解コラーゲン | 細かく分解して水になじみやすくしてあるため水系の処方に配合しやすい |
| 乳液・クリーム × イソステアロイル加水分解コラーゲン | 油になじみやすく加工されており、油分を含む処方に向く |
| ほかの保湿成分 | 角質層の水分を保つ方向は同じなので組み合わせて質感を調整できる |
| 組み合わせ | 理由 |
|---|---|
| 動物由来を避けたいとき | 魚や豚などに由来する。アレルギー体質の方は成分表示を確認したい |
| 「塗ると肌のコラーゲンが増える」と考えること | 肌の中でコラーゲンが増えるわけではない。あくまで表面をうるおす保湿成分 |
成分表示でコラーゲンを見つけたら頭に「加水分解」や「イソステアロイル」が付いていないか見てみてください。水寄りか油寄りかが分かります。
この記事で取り上げたコラーゲン系の成分はいずれもAでした。
| 成分 | 美肌プロ毒性評価 |
|---|---|
| 加水分解コラーゲン | A |
| アテロコラーゲン | A |
| イソステアロイル加水分解コラーゲン | A |
40年以上使われてきて、重大な報告は調べた範囲では見当たりませんでした。そのうえで、次のような方は成分表示を確かめておくと選びやすくなります。
どちらでもなければ由来より加工の形(加水分解かどうか)で選ぶほうが実際に近くなります。
Q. 塗るコラーゲンは飲むコラーゲンと違いますか?
A. 別ものです。飲むコラーゲンは体内で分解されて材料になり、塗るコラーゲンは肌表面の保湿が主な役割です。
Q. コラーゲンが多いほど効果的ですか?
A. 量より処方全体のバランスです。保湿目的の成分なので多ければハリが増えるというものではありません。
Q. 動物由来だと肌に悪いですか?
A. 由来より精製度と処方が大切です。ブタ・魚いずれの由来でも刺激・感作の報告はほとんどありません。
コラーゲンは表示のうえでこの形で記載されます。
水、BG、グリセリン、スクワラン、トコフェロール、
加水分解コラーゲン、フェノキシエタノール、香料
↑ここ
成分表示に「加水分解コラーゲン」「水溶性コラーゲン」などがあればこの記事で紹介した保湿成分の仲間です。ハリを生む成分というより、うるおいで整える成分と考えて大丈夫です。
美肌プロの成分データベースでは加水分解コラーゲンなどの詳細と安全性評価を個別に確認できます。「コラーゲン配合」の1本を手に取って、頭に何が付いているかと見比べてみてください。
美肌プロの成分データベースならコラーゲンの用途と安全性評価をそのまま確認できます。「コラーゲン配合」とうたう1本を手に取って、頭に何が付いているか見てみてください。「加水分解」が付いていれば水寄り、「イソステアロイル」なら油寄りに加工されています。
美肌プロは「コラーゲン配合だから効く」といった持ち上げはしません。届くのは角層まで。そのうえで何ができるのかを見てください。
化粧品の全成分をチェックする
読み終わったら、気になる1本を検索してみてください。全成分と評価が一覧で出ます。