洗顔料や固形石けん、ベビーソープの成分表示でよく見る「ココイルイセチオン酸Na」。カタカナの長い名前で身構えませんか。洗浄成分と聞くと刺激が心配になる方もいると思います。
美肌プロは「低刺激」という言葉を借りません。そう言われる根拠のほうを確かめていきます。この記事ではココイルイセチオン酸Naの正体と低刺激といわれる理由を正直にお伝えします。
ココイルイセチオン酸Naはヤシ油由来の脂肪酸から作られる洗浄成分です。クリーミーできめ細かい泡を作り、洗顔料やボディソープ、固形石けんに使われます。
洗浄成分の中でもマイルドで低刺激な部類とされ、皮脂を取りすぎにくいのが持ち味です。
| 基本情報 | 内容 |
|---|---|
| 正体 | ヤシ油由来の脂肪酸から作る陰イオン性の洗浄成分 |
| 主な役割 | 洗浄・起泡(クリーミーな泡) |
| 特徴 | 弱酸性で使え、皮脂を取りすぎにくい |
| 主な使用製品 | 洗顔料・固形石けん・ボディソープ・ベビーソープなど |
| 美肌プロ毒性評価 | A |
この成分は肌に近い弱酸性の環境で使えます。角層のタンパク質を変性させにくく、皮脂も取りすぎにくい。洗浄成分の中ではマイルドな部類です。
クリーミーできめ細かい泡が立つため少ない摩擦でやさしく洗える点もデリケートな肌向けの製品に選ばれる理由です。
低刺激でクリーミーな泡が作れることから赤ちゃん向けのソープや敏感肌向けの洗顔料によく配合されます。
固形石けんの材料としても使われ、一般的な石けん成分よりマイルドな洗い上がりに仕上げられます。
この成分が洗浄剤に選ばれる理由を、報告されているデータから4つに整理します。いずれも公開されている試験結果と技術資料にもとづきます。
洗浄成分の本来の役割です。汚れと肌の表面それぞれに成分が吸着し、汚れを浮かせて包み込み、すすぎで洗い流すという流れで働きます。ココイルイセチオン酸Naはヤシ油由来の脂肪酸とイセチオン酸を結合させた陰イオン性の界面活性剤で洗顔料やシャンプー、ボディソープに使われます。
あまり知られていない特徴です。2002年にBASFが報告した起泡力の試験では水の硬さを変えても泡の高さがほとんど変わりませんでした。
| 使用水の硬度 | 泡の高さ(直後) | 5分後 |
|---|---|---|
| 軟水(0ppm) | 220mm | 220mm |
| 硬水(150ppm) | 240mm | 240mm |
| 超硬水(300ppm) | 238mm | 238mm |
石けんは硬水のミネラルと反応して泡立ちが落ちますが、この成分にはその弱点がありません。海外旅行先で洗顔料の泡立ちが変わらないとすればこうした成分の働きが関係している場合があります。
アシルイセチオン酸塩というグループは洗浄力を保ちながら皮膚への刺激が少ない界面活性剤として知られています。角層のバリアへの影響が非常に少ないと報告されており、これがベビー用や敏感肌向けの製品で選ばれる根拠になっています。
泡質そのものを整える働きです。もっちりとした濃密な泡ができるため手や指が直接肌にあたりにくくなります。摩擦を減らしたい洗顔料でこの性質が生きます。
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手元の化粧品も調べてみませんか。美肌プロ毒性評価が出ます。
ココイルイセチオン酸Naは硬水に強く、泡がきめ細かい洗浄成分です。この2つの持ち味が、組み合わせの理由になります。
| 組み合わせ | 理由 |
|---|---|
| 石けん素地(脂肪酸Na) | 石けんは硬水で泡立ちが落ちる。その弱点を補い合う |
| 両性界面活性剤(コカミドプロピルベタインなど) | 泡質と刺激のバランスを整える |
| 保湿成分(グリセリンなど) | 洗浄後のつっぱり感をやわらげる |
| 組み合わせ | 理由 |
|---|---|
| これ単独で洗浄力を期待すること | 泡質を担う成分。洗い上がりは表示上位の洗浄成分で決まりやすい |
| 洗浄成分が何種類も入る | 役割が近いものが重なっても、マイルドさが積み上がるとは限らない |
成分表示でこの成分を見つけたら石けん素地が一緒に入っていないか探してみてください。補い合う設計が読めます。
美肌プロの毒性評価はAです。ココイルイセチオン酸Naはヒトパッチテストで皮膚刺激がほとんど認められず、感作反応も確認されていません。眼刺激は軽度で20年以上の使用実績があり医薬部外品原料規格に収載されています。
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| 美肌プロ毒性評価 | A |
| 皮膚刺激性 | ほとんどなし(ヒトパッチテストで確認) |
| 皮膚感作性 | なし |
| 眼刺激性 | 軽度 |
| 使用実績 | 20年以上(医薬部外品原料規格に収載) |
低刺激でクリーミーな泡が作れるためベビー用や敏感肌向けの洗浄製品で重宝される成分です。
資料では皮膚刺激性・皮膚感作性ともに「ほとんどなし」と整理されています。そのうえで、次に当てはまる方はココイルイセチオン酸Naの表示をチェックしてみてください。
そうでなければベビーソープにも使われるクリーミーな泡の成分として見ておけば十分です。
Q. 洗浄成分だから肌に悪いですか?
A. マイルドで低刺激な部類の洗浄成分です。皮脂を取りすぎにくく、ベビーソープにも使われています。
Q. アミノ酸系洗浄成分とどう違う?
A. どちらもマイルド系です。ココイルイセチオン酸Naはクリーミーな泡と低刺激が持ち味でよく一緒に配合されます。
Q. 赤ちゃんに使っても大丈夫?
A. 低刺激でベビーソープにも使われています。ただ肌が荒れているときは様子を見て使うとよいでしょう。
成分表示に「ココイルイセチオン酸Na」があればこの記事で紹介したマイルドな洗浄成分です。クリーミーな泡と低刺激が持ち味です。
水、ミリスチン酸、グリセリン、ココイルイセチオン酸Na、
ステアリン酸、コカミドプロピルベタイン、香料
↑ここ
洗顔料での表示例です。前半にあるほど配合量が多い並びになります。ただし1%以下の成分は順不同で書いてよいことになっているため後半の並びから量を細かく読み取ることはできません。詳しくは化粧品の全成分表示の読み方をご覧ください。
美肌プロの成分データベースではココイルイセチオン酸Naの詳細と安全性評価を確認できます。お使いの洗顔料や石けんの全成分表示と照らし合わせてチェックしてみてください。
美肌プロの成分データベースならココイルイセチオン酸Naの用途と安全性評価をそのまま確認できます。洗顔料か固形石けんを1本、石けん素地が一緒に入っていないか探してみてください。並んでいたら硬水で泡立ちが落ちる石けんの弱点を補い合う設計です。
美肌プロは「洗浄成分だから刺激が強い」といった決めつけはしません。泡質のよさを担う成分と、洗浄力を決める成分は別です。表示の上位を見てください。
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